• 問題を一緒に解決しましょう。

以前、地域の会合で「地縁団体の申請は出来ないか」と言う話が持ち上がりました。詳細な要件を把握していなかったので、その後自分で確認をしました。

念の為、「認可地縁団体」とは、

地方自治体等に定められた要件を満たし、一定の手続きを経て法人格を得た自治会・町内会等の事を指します。その要件とは、

(1)一定の区域に住所を有する者の地縁に基づいて形成された団体(同好会、婦人会、連合会、協議会は対象外です。)

(2)地域的な共同活動の為の不動産または不動産に関する権利等を保有する又は予定の団体

となっております。認可の要件として、大きく4項目がありその中で一番のネックは、

・その区域の全住民の過半数の者が現に構成員になっている事

です。わが町にこれを当てはめますと、平成28年10月現在、町内住民人口1686人、

(調べていて驚いたのですが、この10年、人数で約500人、世帯で約290世帯も増加になっておりました。中規模集合住宅の増加が少なからず寄与しているのでしょう。)

過半数は、844人になります。平成22年の国勢調査(H27年調査分は未発表)によれば、東京都内における住宅全体に占める共同住宅(マンション等)の比率は、67.7%となっており、わが町に当てはめれば、1140人超の住民が共同住宅に住んでいる計算になります。住居地域との関わりが希薄となる中、上記の様な状況での団体の申請は、かなり困難であると言わざるを得ません。「認可地縁団体」の制度が出来て四半世紀が経ちますが、役所に確認した所、区内で認可された団体は僅か11団体だけだそうです。認可要件の緩和等を検討すべきではないでしょうか